協会について会長挨拶
再生医療の一翼を担う治療を臨床へpolicy
会長挨拶
昨今、医療は“治療”から“再生”へと幅を広げつつあります。衰えた組織を再生し、失った機能を取り戻す。この永遠のテーマの実現に向けて、再生医療研究が国内外で加速しています。アメリカでは、細胞の加工において、ミニマルマニュピレーション(最小限の操作)を重視。日本でも「再生医療元年」と言われた2014年に施行された再生医療等安全性確保法によって、細胞の単離や培養、細胞加工について、法的規制が設けられました。
こうした変化を予測し、研究されたのが、SRF(ステムセルリッチファット)です。薬剤処理を行わず、独自の凍結技術で実現した脂肪由来幹細胞の濃縮。スピーディな臨床応用が可能で、この時代を牽引する治療になると期待しています。更なる研究を重ね、当協会は今後も再生医療の一翼を担っていく所存です。
- 佐武 利彦 Toshihiko Satake, M.D., Ph.D.
- 東京女子医大を始めとする全国の病院で形成外科の現場を経験後、2015年には、横浜市立大学附属市民総合医療センターの形成外科部長に就任。同時に日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会の理事や、日本形成外科学会評議員なども務める。
広い分野での応用を目指して、脂肪由来幹細胞の研究や実践に積極的で、執筆や講演活動も多岐に渡る。
協会概要overview
当協会は、日本医療脂肪移植研究会に属する有志の医師によって構成された医療団体です。日本医療脂肪移植研究会の活動は国内にとどまらず、世界の医師らが再生医療の研究・検証のため組織する、国際脂肪幹細胞研究会とも連携。そこで話し合われる、個人ではない「多くの医師の裁量」という判断の上に成り立っています。 目的は「SRF(ステムセルリッチファット)の正しい認知と技術の普及」。活動を通して、SRFの研鑽はもちろん、脂肪由来幹細胞のネームバリューを安易に利用したサービスを牽制する機能も果たします。患者さまが安心してQOLを高める治療を受けられるよう医師が医師へ働きかける医療協会なのです。